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A United Nations Renaissance

著者:John Trent, Laura Schnurr

出版社:Barbara Budrich Publishers(Canada)

発行年:2018年

本文:151ページ





こんにちは、独学坂46です

すっかり洋書を読むのにハマってしまいました。

最近は早めに布団に入り、寝る前に1時間ほど洋書を読むのがルーティンになりつつあります。

その他、毎日の勉強すべきことを一通り終えた後の時間も洋書の読書にあてているので、だいたい1週間で10時間くらい読んでいる計算になります。



ここでのポイントは、内容がわからなくてもひたすら読み続けることです。

もともと読書が好きなせいか、内容が理解できなくても読み進む推進力が私にはあります(^^ゞ

今回挑戦した本も、理解度はかなり低いものの、気合で読み終えました。

理解度は65%くらいです。



今回読んだ本は国連(国際連合)の機構改革の本です。

選んだ理由は二つ。

一つは、もちろん安かったから(^^)

私が買ったときの値段は420円(税込・送料込)でした。

もう一つの理由はマジメな話で、国連とかEUとか、そうした国際機関のしくみや歴史に興味があったからです。



本書の著者はJohn Trentさんといい、本書の経歴紹介によるとカナダにあるオタワ大学の元教授で、国際政治科学協会という組織の事務総長を10年以上務めているとのこと。

共著者のLaura Schnurrさんは、ドイツのフライブルク大学で国際政治の学位(修士)を取った若手研究者です。

裏表紙にある推薦文などを読む限り、お二方とも十分信頼に足る研究者だと思いました。



本書は、国連の過去と現在を踏まえた上での改革の提言集です。

第1章では平和のための国際組織の歴史と、国連の現状が説明されていました。

ここは読みやすくて、理解度85%です。

第2章は主要機関である安全保障理事会の話で、ここも理解度は高くて80%という感じ。



しかし、この後が本当に難しかった…。

第3章は経済社会理事会の話で、理解度は65%ほど。

第4章の人権問題の話はさらに難しくて、理解度55%くらい。

そして最終章の第5章では、国連改革の提言がまとめられていたのですが、理解度は60%というところ。

後半は正直つらかったです…。

その理由としては、後半に進めば進むほど、話の内容が観念的になっていったところにあると思います。

具体的な話でないと理解できない自分がいました。



本書を読んでいてもっとも面白かったのは、昨今のコロナウィルス問題でも明らかになったように、WHO(世界保健機関)の問題点が指摘されていたことです。

それは2014年から2015年にかけてのエボラ出血熱への対応に関してです。

この時点で、すでに組織の問題として著者によって批判されていました。

いくつか抜粋した上で、拙訳を加えておきます。


The World Health Organization was widely criticized for its delayed and inadequate response.
(世界保健機関はその遅れた不十分な対応で大きく批判された。)

Lacking a culture of rapid decision-making, WHO tends to adopt a reactive, rather than proactive approach to emergencies.
(世界保健機関には速やかな意思決定の文化が欠けており、危機に対して積極的というよりむしろ受動的な対応をしがちである。)

If WHO is to increase its effectiveness in dealing with future pandemics..., it needs to learn from past mistakes and make the reforms...
(世界保健機関が将来のパンデミックに対応するためにその効力を増そうとするならば、過去の失敗から学び、改革をする必要がある。)
(本書95ページより適宜抜粋)


その他にも、経済的な損失に恐れを抱く大国に配慮して意思決定が遅れたことなど、本書を読みながら「これって今の話じゃないよね?」と思うところしきりでした。

本当に残念な話です。

そして結局、「将来のパンデミック」である今回のコロナ騒動には対応することができなかったわけですね。

だめだこりゃ。

以上、独学坂46でした