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著者:ロバート・ヒルキ、相澤俊幸、ヒロ前田 出版社:アルク
発行年:2018年 判型:A5サイズ 定価:2,200円+税



◆内容レベル

TOEICテスト400点以上

目標スコアは600点以上と書かれています。



◆おススメ度

★★★★★

文句なしにおススメ。



◆レビュー

ふだん月曜日はテストの結果報告が多いわけですが、今日は先に参考書レビューをして、テストの結果は明日に回します。



さて、本書は私がTOEICで得点を稼ぐテクニックを学ぼうと思い、いろいろ類書がある中で選んだものです。

個人的には大満足の一冊でした。



はじめに本書の特徴を列挙します。

まず、11日間の即効対策プログラムとしてつくられていること。

次にテストの対策のしやすさ順に解説されていること。

その順は2→5→6→3→4→7→1とのことです。

そして完全模擬試験としてテスト1回分(全200問)が収録されていることです。

その他、音声データはCDとダウンロードでき、さらにはアプリでも利用可能。

ダウンロードやアプリについては無料です。



ここからは使ってみての感想です。

最初に11日間の即効対策プログラムとありますが、1日分の分量は少なめです。

ですから、私は3日間で解き終えるプランを立てました。

本文は220ページほどなので、1日当たりは70~80ページです。

初日は1日目~5日目を学習しました(約70ページ)。

中日は6日目~8日目です(約70ページ)。

そして最終日は9日目~11日目を学習しました(約80ページ)。

1日当たりの学習時間は120分程度だったので、これでまったく無理のない勉強だったと思います。



具体的な本書の内容ですが、1日分の学習として、例題・解法の説明・練習問題・復習問題という構成で統一されています。

解法の説明ですが、これは語学力の強化という本質からは外れた、かなりテクニック寄りの説明です。

もちろん本書はそこに重点が置かれているわけですから、語学力そのものを上げるためには別のテキストが必要です。

とにかく得点を上げるためのコツが書かれているのが本書なのです。



収録されている問題のレベルですが、練習問題は易しめ、そして復習問題は本番並みという感じでした。

以下、私がそれらの問題を解いた結果のまとめです。

練習問題

リスニング
Part1(全8問) 7問正解
Part2(全18問) 18問正解
Part3(全18問) 17問正解
Part4(全18問) 17問正解

小計 全62問 59問正解 正答率95.2%

リーディング
Part5(全24問) 21問正解
Part6(全10問) 7問正解
Part7(全23問) 18問正解

小計 全57問 46問正解 正答率80.7%

合計 全119問 105問正解 正答率88.2%


復習問題

リスニング
Part1(全6問) 5問正解
Part2(全20問) 12問正解
Part3(全21問) 17問正解
Part4(全12問) 10問正解

小計 全59問 44問正解 正答率74.6%

リーディング
Part5(全16問) 14問正解
Part6(全8問) 7問正解
Part7(全16問) 13問正解

小計 全40問 34問正解 正答率85.0%

合計 全99問 78問正解 正答率78.8%


私はまだ1周しただけですが、2周か3周すれば解法についてはカンペキだと思います。

あとは語学力を上げるべく、さまざまなテキストを使って勉強していけばいいでしょう。



ここからは私が感じた疑問を三つ書きます。

まずは本当にささいなことですが、練習問題や復習問題を解くための制限時間が書かれていないのがイマイチでした。

正確に言うと、書かれている箇所もあるにはあります。

しかしその記載は解答・解説のページにあるため、解き終わってから時間を知っても意味がありませんでした。



もう一つ、これまたささいなことですが、イギリス英語の女性の声のクセが強いです。

私にはこれが難しかった…。

それとも、これくらいが普通なんでしょうか…。



最後は、これは私の経験不足が原因でもあるんですが、完全模擬試験などの本書の収められている問題を解くことでの実戦力の上昇を当てにしていいのかということです。

本書で説明される解くためのコツとは本番のテストから導かれたものであり、その有効性は確かだと思います。

しかし、そのコツをふまえた上で解くことになる本書に収録されている復習問題や完全模擬試験は、本書のコツが有効に感じられるように問題が作成されているのではないかという疑問です。

ですから、私は本書の続編『TOEIC L&Rテスト 「直前」模試3回分 』は買わないことにしました。

本書で学んだ成果を試すならば、別の著者が作成した模擬問題の方がいいと思います。

実際、私が購入したのはコチラです。




来週以降はこちらの教材で本書で学んだ技術を試したいと思います。



終盤は少し難癖をつけたような形になってしまいましたが、私は本書を買って本当に良かったと思っています(^^)

そして、明日は本書に収録されている完全模擬試験の結果をまとめます。

けっこうできてます(^^)

以上、独学坂46でした